専門医療チームがつくる精密な義歯
義歯の専門医師・歯科技工士によって患者様のお口の状態・不快感・ご希望に合わせた最適な義歯のプ ランをご提案します。
■義歯の特徴
特徴1 痛みを緩和して外れにくい / 特徴2 違和感が少ない
特徴3 かみ合わせが良い / 特徴4 見た目がきれい / 特徴5 発音に支障がない
■義歯の特徴
01 健康な歯肉のように見せるデンチャー
【カラーレイヤーデンチャー/キャラクタライズデンチャー】【特徴】デンチャーの床の部分に数色のカラーリングをすることで、デンチャーとはわかりにくい仕上がりになる。 【メリット】単色義歯の色をより生体に調和させることで、歯の色とともに自然な見た目になる。 【デメリット】製作者のカラーリングセンスが問われる。 |
02 自分の歯と調和するデンチャー
【ステイニングデンチャー】【特徴】パーシャルデンチャーの人工義歯と自分自身の天然歯とを調和させるため、わざとステイン(汚れ)を付けて制作する。 【メリット】見た目がリアルになるため、デンチャーを入れている箇所が目立たない。 【デメリット】人工歯にステインをつけることになるので、やや清潔感を失う。 |
03 軽い金属を使った デンチャー
【メタルプレートデンチャー(金属床義歯)】【特徴】チタンやコバルトクロームといった比重の軽い非金属を使用したデンチャー。 【メリット】床を薄く出来るため違和感が少ない。軽く丈夫なデンチャーになる。 【デメリット】金属の特性上、設計変更や修理が難しい。 |
04 良く噛め食感を大切に発音、 嚥下も考慮したデンチャー
【CPデンチャー(コンビネーションプレートデンチャー)】【特徴】レジン床と金属床のそれぞれの良い点を併せ持つデンチャー(CPデンチャーは金属床ではありません)。 【メリット】舌が常に触れるデリケートな部分に熱伝導率の良い貴金属を使用するため、舌感がやさしく、食感を良くする。調整や修理が比較的容易にできるため、パーシャルデンチャーからコンプリートデンチャーなどへの変更対応も可能。 【デメリット】金や白金加金などの貴金属を使用することが多いため、やや高価になる。 |
05 口の中を広くする デンチャー
【無口蓋義歯】【特徴】上顎口蓋部を小さくし、舌にあたる部分を減らすことで、口の中を広くするデンチャー。 【メリット】デンチャーの違和感が少なく、食事が飲み込みやすい。舌にあたる部分も少ないため、発音が悪くなることを防ぐ。 【デメリット】上の顎の形が理にかなわなければデンチャーが安定しない場合がある。床の面積が小さくなるため若干強度が落ちる。 |
06 金属が目立たず前歯を綺麗に 見せるデンチャー
【前歯デンチャー】【特徴】前歯周辺の健全な自分の歯を削らずに済む、審美性を重視したデンチャー。 【メリット】バネを後方に設定することで金属の部分が見えにくく、周辺の自分の健全な歯を削らないで済む。見た目もきれいな歯並びに調整できる。 【デメリット】前歯部分周辺がプレートになるためデンチャーが大きくなりやすく、発音に違和感が出やすい。 |
07 自分の歯を削らないブリッジ タイプのデンチャー
【ネスベットブリッジ】【特徴】人工歯と金属のみで製作し、デンチャーと隣り合う歯を削らずに済むデンチャー。 【メリット】隣り合う健全歯を切削せずに済む。咬合圧が歯槽骨に伝わりやすいため、自分の歯と同じような噛む感覚が得られる。ブリッジタイプなので違和感がない。 【デメリット】着脱式のため「義歯」感覚が強くなる。 |
08 自分の歯にキャップをする デンチャー
【テレスコープデンチャー】【特徴】自分の歯を削り内冠を製作。義歯側に外冠を製作し、茶筒とその蓋の関係のように、摩擦抵抗の仕組みを利用し装着するデンチャー。 【メリット】クラスプ(バネ)を使用しないため「義歯」感が少なく、審美的。自分の歯にダイレクトにかぶせるためよく噛める。 【デメリット】内冠に負担がかかりやすい。義歯全体のバランス調整は精度を要するため、製作の難易度が高い。場合により健全な歯を削らなければならない。 |
09 バネを使わず見た目が美しく 機能的なデンチャー
【アタッチメントデンチャー(ミニダルボ)】【特徴】自分の歯を加工し、凸部と凹部を組み合わせ固定するデンチャー(数多くのアタッチメントがあり、状態にあわせて選択します)。 【メリット】審美性を重視した加工と、機能を考えたアタッチメントを選択することで、審美と機能を両立できる。クラスプ(バネ)を使わず維持性を得ることができる。 【デメリット】製作に精度の高い技術が求められる。破損したときも修理の難易度が高い。アタッチメント部のこまめな清掃が必要。場合により健全な歯を削らなければならない。 |
10 スナップボタンのように固定 するデンチャー
【オーバーデンチャー(Oリング)】【特徴】残った歯の根を有効に活用し、スナップボタン状の突起を作り、デンチャー内面のゴムリングで維持、安定させるデンチャー。 【メリット】ゴムとボタンでデンチャーの維持固定が図れ、安定したデンチャーにすることができる。 【デメリット】デンチャーを支える歯根に負担がかかる。デンチャーの強度が必要になる。 |
11 マグネットで固定する デンチャー
【オーバーデンチャー(マグネット)】【特徴】デンチャーの維持安定を得るために、残った歯根にマグネットキーパーを、デンチャーにマグネット(磁性体)を埋め込み製作する。クラスプ(バネ)のかわりの維持装置として選択される。 【メリット】マグネットの磁力で維持力を得ることができ、噛む力を安定的に負担できる。 【デメリット】磁力を発生するためレントゲンなどに影響が出る可能性がある。側方から加わる力にやや弱い。デンチャーの強度が必要になる。 |
12 インプラントで固定する デンチャー
【オーバーデンチャー(インプラント)】【特徴】骨にインプラントを挿入。上部に維持装置を形成し、維持安定させるデンチャー。 【メリット】デンチャーを安定させる部位の骨に、理にかなったインプラントを挿入するため、維持安定が図れ、しっかりと噛める。 【デメリット】インプラントの挿入や挿入後の安定までに時間が必要となり、治療期間が長くなる。比較的高価。緩圧が少ないため義歯の強度が必要になる。 |
13 しゃべりやすさを考えた デンチャー
【ビームバーデンチャー】【特徴】発音や舌感を良くするために、プレートではなく白金加金線の金属を、口蓋皺壁(こうがいすうへき)の谷部に設置したデンチャー。 【メリット】上顎の口蓋皺壁の凹部に適合させるため、舌の違和感を軽減できる。 【デメリット】作業工程が複雑で適合させる技術が求められる。白金加金を使用するためやや高価である。 |
14 金属のバネがなく軽く弾性の あるデンチャー
【ノンクラスプデンチャー】【特徴】床の部分に弾性のある材料をつかって製作。歯頚部にも同じ材質(ピンク)で維持させるように製作される。 【メリット】金属のバネが見えず、審美的にも優れた軽いデンチャーが製作できる。 【デメリット】着脱が頻繁に行われると緩みやすい。デンチャー全体に弾性があるため、噛み込むとたわみやすい。金属床やレジン床義歯に比べると、長期間の使用に向かない。 |
15 義歯特有の「ピンク」が気に ならないデンチャー
【クリアーデンチャー】【特徴】ピンクの床の部分を透明にしたデンチャー。 【メリット】床の部分を透明にすることで、洗面所などで他人の目に触れても、「義歯のネガティブなイメージ」が減少する。 【デメリット】口腔内に入るとクリヤー部分が黒く見えるため、前歯部には向かない。 |
16 痛みを和らげる デンチャー
【シリコーンレイヤーデンチャー(フルカバーリライン/パーシャルリライン)】【特徴】骨の鋭縁など疼痛になる場所に、柔らかいシリコーンの材料を積層して製作するデンチャー。製作法には、直接法と間接法がある。 【メリット】痛いところを局所的または全体的に柔らかなシリコーンで補える。デンチャーを安定的に粘膜と密着させることができる。 【デメリット】長期に使用できない(張り替えが必要)。 |